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シュラフ(寝袋) 冬キャンプ 初心者

防寒対策の要!冬キャンプに最適なシュラフの選び方とおすすめ4選

キャンプを始めた人の中には、冬キャンプや雪中キャンプに挑戦したいと考えている方もいるのではないでしょうか?
冬は春~秋に比べて気温が低く、1年の中でもアウトドアで過ごすのが難しい季節です。特に注意が必要なのが就寝時。冬キャンプや雪中キャンプを安心して楽しむためには、十分なスペックのシュラフを準備しなければなりません。
今回は、冬キャンプに最適なシュラフの選び方とおすすめ5選についてご紹介します。

目次

冬キャンプに最適なシュラフの選び方

まずは、冬キャンプに最適なシュラフの選び方について見ていきましょう。

シュラフの形状:マミー型がおすすめ

シュラフの形状には「マミー型」と「封筒型」の2つの種類があります。冬キャンプでの利用を想定している場合は、マミー型が断然おすすめです。マミー型はミノムシのように全身にフィットする形状で、肩~頭にかけての部分も包み込むように保温できます。

一方の封筒型は布団のような形状で、肩~頭にかけての部分がむき出しに。冷気が侵入したり、内部の暖気が漏れたりしてしまうため、冬キャンプにはあまりおすすめできません。

シュラフの素材:保温力はダウンがおすすめ

シュラフの素材には「ダウン」と「化繊」の2種類があります。冬キャンプでの利用を想定している場合は、ダウンがおすすめです。ダウンは保温力に優れた素材で伸縮性もあるため、コンパクトに収納できるというメリットもあります。

一方の化繊は、丈夫な素材でそのまま洗濯もできるなど、機能性に優れた素材です。ただ、保温力や収納性はダウンより劣ります。最近では冬用の化繊ダウンも登場していますので、多少かさばっても構わないのであれば、化繊を選択肢に入れても良いでしょう。

シュラフの快適温度:快適温度が0℃以下のタイプがおすすめ

シュラフには快適温度(comfort)、下限温度(limit)、限界温度(extreme)といった表記があり、それぞれの表記に対応する温度帯が記載されています。それぞれの目安は以下です。

 快適温度(comfort):寒さを感じずに快適に眠れる温度
 下限温度(limit):成人男性が体を丸めて8時間眠れる温度
 限界温度(extreme):成人女性が体を丸めて6時間耐えられる温度

冬キャンプで利用する場合は、低い温度にも対応できる「快適温度」のタイプを選びましょう。基準は、キャンプ地の環境や温度によってやや異なりますが、冬場の平地でのキャンプでも少なくとも快適温度が0℃~-5℃のタイプがおすすめ。寒いのが苦手な方は、快適温度-5℃~-10℃など、より保温力が高いタイプを選びましょう。

シュラフだけでは心細い……保温力をアップするためのテクニック

保温力が高いタイプのシュラフを選んだとしても、予想よりも気温が低いといったこともあるでしょう。万が一に備えて、保温力をアップするためのテクニックをお伝えします。

シュラフカバーやエマージェンシーシートを用意する

シュラフカバーとは、結露による水滴などからシュラフを守るためのアイテムです。ダウンシュラフの場合、濡れると保温力が低下してしまいます。濡れによる保温力の低下を防ぐために、シュラフカバーを準備しておくと安心です。また、シュラフカバーの内側が断熱素材になっており、熱反射によって保温力をさらに高めるタイプもあります。

シュラフカバーが準備できない場合はエマージェンシーシートを利用しても良いでしょう。「シートにくるまってからシュラフに入る」「シュラフの上にかける」など、さまざまな使い方ができます。

ジャケット・パンツ・ソックスなどのダウンアイテムを着用する

就寝用にダウン素材のジャケット・パンツ・ソックスを準備するのもおすすめです。思いのほか気温が低く、シュラフに入っても身体が温まらない場合、これらのアイテムを着用することでより保温力を高めることができます。特に下半身は冷えやすいため、ダウンのパンツとソックスを準備しておきましょう。

シュラフだけでなく、スリーピングマットも保温力が高いものを

床冷えを防ぐためには、保温力の高いスリーピングマットが有効です。十分な保温力があるシュラフでも、背中の部分はどうしてもダウンがつぶれてしまい、保温力が半減してしまいます。できれば、冬用のスリーピングマットを準備しましょう。

カイロや湯たんぽもおすすめ

保温力の高いシュラフでも、足先だけはどうしても温まりにくいものです。足の裏や足先に貼れるカイロやアウトドア用のコンパクトな湯たんぽがあれば、より快適に就寝ができます。寒さが心配であれば、シュラフだけでなく、カイロや湯たんぽも合わせて利用してみてください。

冬キャンプに最適なシュラフ4選

ここからは、冬キャンプに最適なシュラフを5つご紹介します。

ナンガ 山渓 オーロラ600dxオールブラックは、ダウン素材のマミー型のシュラフです。快適使用温度-6℃、下限温度-11℃という設定で、低地のキャンプであれば真冬でも十分な保温力を備えています。真冬のキャンプに十分なスペックを備えながら、収納サイズ18×30cm、総重量:約1,250gとコンパクトで軽量なのもポイント。移動手段が徒歩や自転車・バイクの方や、荷物をできるだけコンパクトにしたい方にぴったりな冬向けのシュラフです。表面はオーロラテックスという素材が使われており、防水透湿性が高いのもポイント。結露や蒸れによるダウン性能の低下が起きにくくなっています。

イスカ ダウンプラス ニルギリは、ダウン素材マミー型のシュラフです。冬期の中級山岳や春の3,000mクラスの山岳でも利用できるモデルで、冬のキャンプや車中泊であれば十分なスペックを備えています。対応可能温度は-15℃となっており、低地であれば冬キャンプでも温かく就寝できるでしょう。頭部からの放熱を抑えるフードチューブ、胸から腰の部分の保温性を高めるセパレートボックスなど、暖かさにこだわった機能を搭載しており、上部に余裕をもたせた3Dシルエットなど、快適性にも優れたハイスペックなシュラフです。収納サイズ20×34cm重量1,270gと軽量コンパクトなのもポイント。冬キャンプで温かく・快適に眠りたいという方におすすめです。

モンベル アルパインダウンハガー800 ♯2は、ダウン素材マミー型のシュラフです。快適温度1℃、下限温度-4℃となっており、低地の冬キャンプで比較的温暖な地域であれば安心できるスペックです。「ダウンジャケットやパンツと組み合わせる」「保温力のあるダウンカバーを利用する」など、組み合わせ次第で快適温度よりも低温にも対応可能で、冬用のダウンシュラフは高すぎるという方におすすめ。性能と値段のバランスが良くコストパフォーマンスに優れた製品です。また、収納サイズ15×30cm重量712gと非常に軽量コンパクトで、できるだけ荷物を減らしたいという方にもおすすめです。

コールマンのコルネットストレッチⅡ /L-5は、マミー型化繊のシュラフです。抜群のストレッチ性があり、心地良いフィット感が魅力。窮屈さを感じにくく、快適に就寝できます。シュラフに入った状態から手足だけを出せるので、車中泊やインドアでも便利に利用できます。使用下限温度-5℃と冬場でも低地のキャンプであれば十分な保温力。収納サイズ約45×25cm、重量約1.6kgとやや大きいものの、非常にリーズナブルで機能性と値段のバランスに優れたシュラフです。

■まとめ
今回ご紹介したように「マミー型・ダウン素材・快適使用温度0℃以下」など、いくつかのポイントに注意すれば、冬キャンプでも快適に就寝できるシュラフを選べます。

「シュラフだけでは不安」という方は、シュラフカバー・ダウン製品・スリーピングマット・カイロや湯たんぽなど、保温力を高めるアイテムを取り入れてみてください。暖房器具のないアウトドアでも、十分なスペックのシュラフとプラスαのアイテムがあれば、暖かく快適に眠ることができるはずです。

児島 宏明

児島 宏明

幼少期からキャンプ、釣り、スキーなどのアウトドアに親しむ。小学生時代にスキーのモーグル競技に出会い、以降スキーに没頭。冬から春にかけては白馬のペンションで居候をしながらモーグルの練習を続け、高校から全国のA級公認大会に参加。大学進学を機に競技から離れてからはキャンプや釣りにハマる。テレビのドキュメンタリーで北アルプスの雲ノ平を知ったのをきっかけに登山にも熱中し、北アルプス縦走登山の他、近畿各地の低山やロングトレイルを旅するようになる。現在は、縦走登山やロングトレイルハイキング、ロックショアでのルアーフィッシングなど、全国でさまざまなアウトドアを楽しみながら、ライター・編集者として活動中。

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